
5−3 だれが川を汚したの?(シミュレーション)
(小学校4年 道徳)
石井信子(千葉市立大椎小学校)
1 背景・ねらい
子どもたちにとって毎日使う水道水や汚水を流す身近な川の存在等の水問題に関しては、まだまだ他人事であり関心があるとはいえません。
そこで花見川付近でゴミ拾いを実施することにより、少しでも川を自分たちの身近な存在として感じさせたいと思います。また水源も排水の行き先も見えない現在の生活環境の中で水とのつながりを体験することは難しい状況にあります。川の汚染について考えさせる時、客観的なデータをもとにして話し合うこともひとつの方法ですが、なかなか行動にまでは結びつきません。より子どもたちの内面に働きかけ、「感じる」ことを大切にしていくことが必要になってくると考えました。
そこで、本時では川の水がどのように汚れるのかを自分たちが実際にシミュレーションすることにより、イメージを豊かにし、主体的に「水と自分とのかかわり」について考えていくことができるのではないでしょうか。そして私たちの水の利用方法や日常生活が水を汚染する可能性をもっていることに気づかせていきたいと思います。
「自分たちには何ができるのか?」という話し合いでは他の地域の川をきれいにする行動を紹介し、「川を汚したのは人間だが、きれいにするのも人間」という気持ちを持たせることで実践化への糸口になればと願っています。
2 指導計画(3時間扱い)
○命と水[社会科の単元「くらしをささえる水」]…1(人間にとって水がなぜ大切なのか、地球上に飲める水はどのくらいなのか。
○花見川のゴミ拾い(特別活動)…1
○だれが川を汚したの?(道徳)本時…1
3 学習活動と子どもたちとの関わり

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